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	009	009 花の色は移りにけりないたづらに 我が身世にふるながめせしまに 小野小町

	015	015 君がため春の野に出でて若菜つむ 我が衣手に雪は降りつつ 光孝天皇

	033	033 ひさかたの光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ 紀友則

	035	035 人はいさ心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける 紀貫之

	061	061 いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重ににほひぬるかな 伊勢大輔

	073	073 高砂の尾上の桜咲きにけり 外山の霞立たずもあらなむ 前中納言匡房

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	002	002 春過ぎて夏来にけらし白妙の 衣干すてふ天の香具山 持統天皇

	036	036 夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを 雲のいづこに月宿るらむ 清原深養父

	081	081 ほととぎす鳴きつる方をながむれば ただ有明の月ぞ残れる 後徳大寺左大臣

	098	098 風そよぐならの小川の夕暮は みそぎぞ夏のしるしなりける 従二位家隆

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	001	001 秋の田のかりほの庵の苫をあらみ 我が衣手は露にぬれつつ 天智天皇

	005	005 奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の 声聞くときぞ秋はかなしき 猿丸大夫

	017	017 ちはやぶる神代も聞かず龍田川 からくれなゐに水くくるとは 在原業平朝臣

	022	022 吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風をあらしといふらむ 文屋康秀

	023	023 月見れば千々にものこそかなしけれ 我が身ひとつの秋にはあらねど 大江千里

	026	026 小倉山峰のもみぢ葉心あらば 今ひとたびのみゆき待たなむ 貞信公

	029	029 心あてに折らばや折らむ初霜の おきまどはせる白菊の花 凡河内躬恒

	032	032 山川に風のかけたるしがらみは 流れもあへぬもみぢなりけり 春道列樹

	037	037 白露に風の吹きしく秋の野は つらぬきとめぬ玉ぞ散りける 文屋朝康

	047	047 八重葎しげれる宿のさびしきに 人こそ見えね秋は来にけり 恵慶法師

	069	069 あらし吹く三室の山のもみぢ葉は 龍田の川の錦なりけり 能因法師

	070	070 さびしさに宿を立ち出でてながむれば いづこも同じ秋の夕暮 良暹法師

	071	071 夕されば門田の稲葉おとづれて 蘆のまろ屋に秋風ぞ吹く 大納言経信

	079	079 秋風にたなびく雲の絶え間より もれ出づる月の影のさやけさ 左京大夫顕輔

	087	087 村雨の露もまだひぬ真木の葉に 霧立ちのぼる秋の夕暮 寂蓮法師

	091	091 きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに 衣かたしきひとりかも寝む 後京極摂政前太政大臣

	094	094 み吉野の山の秋風小夜ふけて ふるさと寒く衣うつなり 参議雅経

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	004	004 田子の浦にうち出でて見れば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ 山部赤人

	006	006 かささぎの渡せる橋に置く霜の 白きを見れば夜ぞふけにける 中納言家持

	028	028 山里は冬ぞさびしさまさりける 人目も草もかれぬと思へば 源宗于朝臣

	031	031 朝ぼらけ有明の月と見るまでに 吉野の里に降れる白雪 坂上是則

	064	064 朝ぼらけ宇治の川霧絶えだえに あらはれわたる瀬々の網代木 権中納言定頼

	078	078 淡路島かよふ千鳥の鳴く声に 幾夜寝覚めぬ須磨の関守 源兼昌