三条院
心にもあらで憂き世にながらへば恋しかるべき夜半の月かな
心ならずも辛いこの世の中に生きながらえたとしたら、恋しく思うにちがいない今宵の月だよ。
後拾遺集 雑一 860
こころに
ランダムに変わる取り札を見て上の句を当てる練習ができます。毎日の腕試しにご活用ください。
後京極摂政前太政大臣
きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣かたしきひとりかも寝む
こおろぎのなく、霜の降りた寒い夜に、むしろの上に衣の袖を片方だけ敷いてひとりで寝るのであろうか。
新古今集 秋下 518
きり