一日一首

歌人

祐子内親王家紀伊

音に聞く高師の浜のあだ波はかけじや袖の濡れもこそすれ

現代語訳

うわさに聞く高師の浜のいたずらに立つ波は掛けませんよ。あなたの浮ついた気持ちが心に掛かって涙するように、袖が濡れると困りますから。

出典

金葉集 恋下 469

決まり字

おと