権中納言定頼
朝ぼらけ宇治の川霧絶えだえにあらはれわたる瀬々の網代木
夜がしらじらと明けはじめると、宇治川に立ちこめた霧の絶え間から次第に見えてくる、瀬々に仕掛けた網代木であるよ。
千載集 冬 420
あさぼらけう
ランダムに変わる取り札を見て上の句を当てる練習ができます。毎日の腕試しにご活用ください。
前大僧正慈円
おほけなく憂き世の民におほふかな我が立つ杣に墨染の袖
身のほどを過ぎて、憂き俗世の人たちに覆いかけることよ。私の立っているこの比叡山に住みはじめた墨染の袖を。
千載集 雑中 1137
おほけ(読み方: おおけ)