曾禰好忠
由良のとを渡る舟人梶を絶え行方も知らぬ恋の道かな
由良の河口を渡る舟人が、梶がなくなりどこへ行くのかもわからぬように、この先どうなるかわからない私の恋の道ですよ。
新古今集 恋一 1071
ゆら
ランダムに変わる取り札を見て上の句を当てる練習ができます。毎日の腕試しにご活用ください。
相模
うらみわび干さぬ袖だにあるものを恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ
あの人を恨みつづけることもできず、涙に濡れて乾かぬ袖さえまだあるというのに、袖よりも先にこの恋のために朽ちてしまうだろう私の評判の方が惜しいことです。
後拾遺集 恋四 815
うら