国民文化祭(国文祭)が2年ぶりに和歌山県で開催されました

2022.01.01
全日本かるた協会 企画部長 北野嘉文

「HPリニューアルを機にコラムを始めます。まずは、企画部長よろしくお願いします。」との依頼が広報部長からあり、早速「かるた会の奇跡~展望を発行し続けて半世紀~」を書いて、広報部長に提出しました。

広報部長からは、「北野さんの書いたコラムとてもいいです。国文祭のことなども書いてもらえませんか?」とお褒めのお言葉をいただき、褒められるとついつい調子に乗るタイプです。ということで、和歌山国文祭(第36回国民文化祭・わかやま2021)」についても書いてみました。

国文祭は、かるた会のメンバーではおなじみの国民的文化の祭典です。
この文化の祭典で、かるた会最大の団体戦が開催されます。

国文祭は、もしかしたら、一般の皆様にはなじみが薄いかもしれませんが、国体の文化版だと考えてもらえばいいかなと思います。

その国文祭に競技かるた団体戦として全国の都道府県の代表選手が一同に会して、郷土の名誉と誇りをかけて、2日間に渡って競い合うのです。

わくわくしますね。

競技かるたが、国文祭に最初に採用されたのが、「第19回国民文化祭・ふくおか2004」でした。

2004年から17年に渡って、毎年、それぞれの開催県で競技かるたは採用されました。
年に1回、国文祭で全国のいろんな町に行くのは大変楽しみです。

そして、今年、11月5日、6日2日間に渡って、秋晴れの和歌山市に全国44都道府県の代表選手が集いました。私は、この大会で審判長を務めました。

昨年はコロナ禍の中、中止となりましたが、今年は、和歌山県および和歌山市また和歌山県かるた協会の懸命の努力で、無事、開催することができました。
和歌山の皆さん、本当にありがとうございました。

大会観戦記は、2月に発行するかるた展望74号に掲載します。私が出筆しました。
かるた会の会員の方は、こちらも楽しみにしてください。
ここでは、「かるた展望」の観戦記には、書いていない対戦をピックアップしたいと思います。

今回の団体戦は、1チーム3名の団体戦です。3名が同時に対戦し、2勝したチームが勝ちとなります。1日目は予選リーグ3試合、2日目は、16チームによる決勝トーナメント4試合です。

私がピックアップした対戦は、予選リーグ1回戦の東京VS沖縄です。対戦結果は、公式記録を参照してください。

東京は、優勝候補の一角です。
予選の初戦で、主将を温存する余裕の布陣です。
主将温存でも、全員6段でA級選手の中でもトップレベルの男性選手3人です。
一方、沖縄は、B級選手主体の若い女性3名で、強豪東京に挑みます。

実力差は否めず、あっという間に東京が勝つかとみていましたが、あに図らんや、沖縄がよく健闘します。沖縄の3名は本当に粘り強く一歩も引かずに取りまくります。

思わず、沖縄を見る目に力が入ります。
そうは言ってもやはり実力のある東京は、チームとして2勝を上げ、勝負は決しました。

しかし、この時点で、残りの1つの対戦は、なんと沖縄の選手が、東京の強豪選手にリードを保っています。

東京の選手は、「ここで負けたら流石にチームに戻って何を言われるか・・・」と思ったかどうかは定かではありませんが、ここで、意渾身の取りを連発し、ついに逆転に成功。
なんとか2枚差で退けました。

沖縄の選手は、大きな大きな金星を逃しました。

このように団体戦ならではのドラマがあちらこちらで、演じられるのが、国文祭の面白いところです。

来年の国文祭は、沖縄で開催されます。今年の若い沖縄チームは、地元開催に向け、この1年間で更に一層、精進し強くなることを期待しています。