一日一首
ランダムに変わる取り札を見て上の句を当てる練習ができます。毎日の腕試しにご活用ください。
歌人
陽成院
歌
筑波嶺の峰より落つるみなの川恋ぞつもりて淵となりぬる
現代語訳
筑波嶺の峰から落ちるみなの川。その流れが積もって淵となったように、私の恋も積もって深い淵となってしまったよ。
出典
後撰集 恋三 776
決まり字
つく
コラムが始まった。
このコラムは、全日本かるた協会の各専門部の部長が持ち回りで担当するそうだ。
広報部長から、「最初は、企画部長お願いします」と言われて、なにげなく「わかりました」と答えたけど、何を書こうかと、ちょっと困った。
いや、ちょっとどころではない。結構困っている。
かなり困った結果、結局私のミッションである「かるた展望」について書くことにした。
かるた展望は年に2回の発行する会員向けの機関紙である。
いわゆる企業で言うところの社内報であり、一般には、人事部や広報部が担当しているだろうか。しかし、かるた会では企画部が担当しているということだ。
私は、昨年6月に、企画部長を拝命し、展望発行の責任者となった。
73号を昨年8月に発行し、2月に74号を発行する。
手前みそで恐縮だが、この展望ものすごくよくできている。当初は年1回発行のときもあり、また、途中途切れた期間もあるが、ざーと半世紀近く、実によく発行し続けている。
この展望を1号から読むとかるた会の歴史が全てわかり、また、若手のかるた選手は、確実にその腕前が上がるとも言われている。
この展望の発行は手間も時間もかなりかかり、それはそれは本当に大変だ。編集部員は皆、本業の傍ら、ボランティアで編集作業を行っている。
そういうことで、今後企画部長の間、ずーっとこれが続いていくことを思うと気もやや重になる。「広報部長に振れないかなあ~」というような悪魔のささやきも頭をかすめたりもする。
でもまあまあ、これまで奇跡的に続いてきた展望だけに、僕が責任者になったことが原因で、簡単には途絶えるものでもなかろうと楽天的にも考える。
さて、このかるた展望は、紙媒体である。
時代遅れと言われても紙媒体での発行は、最後まで頑張っていこうと思っている。
紙媒体での発行は続けるが、一方、今回、ホームページのリニューアルを契機に、ホームページでも見られるようにしようと広報部と話を進めているところである。
ということで、会員は、これまでどおりの冊子の加え、さらにホームページでも見られることになる予定だ。