2006-01-11

名門横浜隼会、悲願の団体日本一!
2000/02/13 -- 第13回競技かるた各会対抗団体戦

日本全国で最強のかるた会を決定する団体戦、第13回各会対抗かるた団体戦が2月13日、かるた記念大塚会館(東京都文京区)で開催された。今年創立100周年を迎えた横浜隼会が、決勝で府中白妙会を破り悲願の初優勝を遂げた。
この大会は、社団法人全日本かるた協会に加盟する全国百余のかるた会の中から、昨季の個人戦での成績に基づいた選抜16チームが出場できる3人制の団体戦であり、4ブロックに分けた予選リーグの後、各ブロック1位のチームによるトーナメント戦が行われる形式の大会。以下今大会の結果を詳報する。
▼予選リーグ
 Aブロックでは、3試合目で大津あきのた会と府中白妙会がブロック1位をかけて対戦。ベテラン・前田元準名人(府中)が、スピードに定評のある伊藤四段(大津)の追い上げを振り切りチームの2勝目をあげ、府中白妙会の決勝トーナメント進出が決定した。
 Bブロックはタイトルホルダーが集中し激戦区となった。松川永世名人、新川元準名人、岸上元準クインを抱えて今大会優勝候補である東京東会が、土田準名人を擁する福井渚会と、選抜大会覇者の坪倉五段が率いる東大かるた会とをいずれも大接戦の末退け、決勝トーナメント進出を決めた。
 Cブロックでは、渡辺永世クイン率いる横浜隼会が、初戦で伊勢原みちのく会に星を落として混戦模様。しかし横浜は次の対奈良県かるた協会戦で、ひと月前に四段に昇進したばかりの新鋭福田(横浜)が強豪小西五段(奈良)を破る金星を挙げたため土俵に踏み止まり、さらに続く対九州かるた協会戦も勝利して、決勝トーナメント進出を決めた。
 Dブロックでは、西郷名人を抱えてこの大会3連覇を狙う早大かるた会が宿敵慶応かるた会と対戦。名人が勝って早大1勝の後、残る2組は大接戦の末ともに1枚対1枚の運命戦に。早大はそれまでの「札合わせ」作戦が成功し、2人が自陣の1枚を守り切れば勝てる状況にあったが、望月元名人(慶応)がその1枚を半音で抜いて慶応が歴史的な大逆転勝利を収めた。しかし、その慶応も次の試合で亜大かるた会に敗れ、結果的に亜大が決勝トーナメントに駒を進めた。
▼決勝トーナメント
 準決勝の府中白妙会−東京東会戦は、前田元準名人−松川永世名人の両エースが激突し注目を集めた。3組とも息詰まる接戦を展開したが、遠藤五段(府中)が岸上元準クインを2枚で破る大殊勲で府中白妙会が初の決勝進出を決めた。もう一つの準決勝、横浜隼会−亜大かるた会戦は、渡辺永世クイン(横浜)が鶴谷五段(亜大)のスピードに苦戦しながらも確実に勝ちきり、横浜隼会が決勝進出を決めた。
 決勝の府中白妙会−横浜隼会戦は、中盤から渡辺永世クインと中村元準クインが一方的に試合を押し進め横浜が2勝を挙げ、悲願の初優勝を手にした。

優勝した横浜隼会の主将・渡辺永世クインの話「何度も出てて初めての優勝だし、今回はほんとにみんなのチームワークで勝てたからとても嬉しい。」
横浜隼会の副将の中村元準クインの話「対田畑戦(九州かるた協会)と決勝は燃えた。大学3年から今まで毎年全部出てやっと優勝できてうれしい」

優勝 横浜隼会
2位 府中白妙会
3位 東京東会
4位 亜細亜大学かるた会