第２回全国かるた愛知大会は１２月１２日（日）、愛知県稲沢市の稲沢市武 道館でＡ・Ｂ・Ｃシニアの４階級に１３８選手を集めて開催された。
４９名が出場したＡ級では福井出身の佐藤直樹選手が初優勝した。決勝では 来月の名人戦で西郷名人に挑む土田雅選手（福井渚会）と対戦したが、土田選 手が以前同じ会に所属していた後輩の佐藤選手に優勝を譲る形で棄権した。土 田選手はこの日、３回戦で伊藤雄介（大津）を大差で下したのに続き、準々決 勝では渡辺クインを１枚差で競り落とし、準決勝ではベテラン松川元名人を５ 枚差で退けるなど、名人戦に向けて順調ぶりを見せつけた。

Ａ級優勝した佐藤直樹選手の話「今回が初優勝なのでうれしいです。ただ、準決 勝・決勝とゆずりであったのでかなりラッキーな面もありました。今回の優勝 に満足せずこれからも精進を続けがんばっていこうと思います。」

第34回椿雄太郎杯争奪全国かるた競技大会は１２月６日（日）、宮城県仙台 市の北山市民センターに１１９選手が参加して行なわれた。
４２名が出場したＡ級決勝は、西郷直樹名人と渡辺令恵クインのドリームマ ッチとなったが、接戦の末、西郷名人が３枚差で勝って優勝した。西郷名人は 準々決勝で筑波大の伊藤を、準決勝で地元東北大の中村を危なげなく下しての 決勝進出。一方渡辺クインもベスト８以降は松川元名人、今季優勝経験がある 一藤木（早大）を大差で退けるなど、一ヶ月後にせまった名人・クイン戦本戦 にむけて順調な仕上がりぶりを見せた。
Ｂ級では東京吉野会所属の鶴谷俊幸選手が優勝し、父・母・兄に続いてＡ級 昇級を果たした。

Ａ級優勝した西郷直樹名人の話「大変良く出来ました．自分で自分を褒めてあげ たいです．クインと対戦するときはいつも以上に集中できる．実力以上の力を 出すことが出来たおかげで勝てました．」
遠藤健一審判長の話「仙台での大会でおそらく初めての現役名人対現役クイン の決勝．勝負を分けたのは5-８でリードしていたクインの「こひ」でのお手付 き．この試合両者通じてただ一度のお手付きだった．レベルが高いだけに，お 手付きのもつ意味合いが大きかった．」